不動産をM&Aで売るって、どういう事?

【更新日】 2023年9月9日(土) 不動産M&A M&A・事業承継
通常、不動産を現金化したい場合、不動産屋さんに依頼して買ってくれる先を探してもらい、買収を希望する個人や法人に売却し譲渡代金をもらい、司法書士さんが法務局に行き登記名義変更の手続きをするという流れとなります。

一方、不動産M&Aとは、法人の不動産に限られますが、対象不動産を持っている法人の株式を購入し、株主に譲渡代金を支払うことにより、株主名簿の名義を変えて経営権を取得し間接的に不動産のオーナーとなる手法を不動産M&Aと言います。

株式会社の株の売買により全ての債権債務を引き継ぐ事となるため、債務超過となっている法人を買収する場合は注意が必要で、専門家のアドバイスが必要となりますが、メリットも大きいです。

例えば、会社で収益マンションを持っているが、オーナー個人として資金が必要なので、この収益マンションを売却し会社も清算したいとなった場合、不動産で売却し会社に譲渡資金が入るのと、株式を譲渡して株主(個人)に入るのとでは、税金のかかり方が変わってきますし、会社清算などの手間も省くことが出来ます。

また、不動産を売買した場合、買主さんには不動産所得税や登録免許税などがかかりますが、不動産M&Aの場合、これらの負担は不要です。

不動産M&Aは、状況に応じて非常に有益なアプローチとなることがあり、法人所有不動産売買の王道と言えるでしょう。