社長夫人に、まず把握しておいていただきたい事

【更新日】 2023年9月12日(火) 社長夫人の講座
うちのお父さんはワンマン社長で、会社の事を何も話してくれません。
というご相談をよくいただきます。
そんな時は社長の奥様に決算書を読めるようにしましょうと、ご提案します。

会社を理解するには、決算書の理解、状況変化への対応、リスクの識別、専門家の協力、などが必要ですが、まずは決算書を理解することから始めましょう。

決算書には、会社の売上や利益、借入、取引先などその会社に係るほとんどの情報が記載されています。
そんな中でも損益計算書の売上、当期純利益(損失)、貸借対照表負債の部で長期借入金、負債合計、純資産を見て下ださい。

売上は、その会社が幾らお金を集めたかの数字となります。
その売上から原価や人件費などの費用などを差引、税金を支払った後に残るのが当期純利益となります。
逆にマイナスの場合は当期純損失となります。この金額が、1年間でその会社が残せた利益という事です。

また、貸借対照表の長期借入は幾ら借金をしているかという事を示しています。
この借金を含め商売上返さなくてはいけない金額が負債合計となります。

当然、利益が残り負債が無い会社であれば、ご家族の方の心配は相当軽減されます。
少なくともその会社は特殊なことが無い限り、当面、お金で困ることはありません

一方、利益は残らず損失になっている状態で、負債も大きいという場合は対策が必要となるので、信用して相談できるアドバイザーが必要となります。

税理士さんであったり、会社の事をよく知っている社員さんなど探しておくことが重要です。